一般社団法人日本車いすテニス協会 強化部

東京2020パラリンピック推薦要件に係るワールドチームカップ参加回数について

過日、東京2020パラリンピックへの出場要件がITFより公表されました。
その内、ワールドチームカップ(以下WTC)参加回数に関してITFのAllister Williams氏(Director of Wheelchair Tennis)に内容の趣旨確認を行い、JWTAとしてJPCにパラリンピック出場を推薦する指針を確定いたしましたので、以下共有させていただきます。

  • ITF公表資料(WTC関連一部抜粋)
    v) The player must have fulfilled the minimum participation requirement by being part of the final nominated team and present onsite for the World Team Cup Events (including qualifying and Junior World Team Cup) for a minimum of two (2) years in the four-year Paralympic Cycle provided that one of those years is either 2019 or 2020.
  • JWTAによる推薦指針
    • 1.2017年~2020年のパラリンピックサイクルにおいて、2回以上のチームカップ(予選を含む)参加が要件。(最終登録選手に選考され、実際に大会開催地に赴き参加すること)
    • 2.参加回数のうち1回は、2019年あるいは2020年においての参加であること。
    • 3.参加回数要件を満たさない場合における例外要件として、
      • ⅰ.怪我等によりプレーできない期間があり、参加できなかった場合(診断書による証明が必要)
      • ⅱ.競技開始時期が短く、大会参加回数を満たせなかった場合
      • ⅲ.同一国にランキングの高い選手が多数いる為に、選考回数が大会参加回数を満たしていない場合
  • WTCへの参加回数が『0〜1回』の場合、上記例外要件の適用に対する妥当性をITFあるいはIPCによって審査されることになります。また、別途IPCへのバイパルタイト(※)申請の方法も考えられますが、IPCへの申請者であるJPCは、メダル獲得が相当程度期待できる場合にのみ申請を受け付けることとしており、申請者個人の意向だけでなく、申請時点のランキングやこれまでの実績が審査されます。

※バイパルタイトとは
→ランキング等での直接選出枠から外れている選手を対象に、各国の最大選手枠に余裕がある場合について与えられる充当枠のこと。

  •  JWTAからJPCへのパラリンピック出場推薦について(補足)
    今般公表された上記要件につきましては、従来のルールに対して「present onsite(現地参加)」と明記することで、WTCへの参加の必要性がより強調されています。JWTAとしてもITF公表資料にしっかりと準じ、JPCへのパラリンピック出場推薦をする方針です。パラリンピックが国の代表として戦う大会であるという性格を理解していただくと共に、WTCへの参加を重要視していただけますようご留意ください。

    選手の皆様には国の代表としてご活躍いただけるよう、協会として万全のサポートをしていく所存です。皆様のご理解ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

以上